皮膚の表面には、さまざまな常在菌が存在しています。
皮膚は、人間の細胞だけで成立しているのではなく、皮膚常在菌やその代謝活動も含めた、一つの生態系として捉えることができます。こうした考え方は生物学的に「ホロビオント」と呼ばれています。
皮膚の表面に存在する皮脂や脂質は、皮膚常在菌の生息環境を整える重要な要素の一つです。
一部の皮膚常在菌は、皮脂に含まれるトリグリセリドを酵素によって分解し、遊離脂肪酸を生じさせます。生じた脂肪酸は、皮膚表面を弱酸性の環境にすることで、皮膚を保護します。
つまり、皮膚表面の脂質は、単に肌を保護するためだけに存在しているのではなく、皮膚常在菌との関係においても重要な役割を持っています。
このような観点から見ると、肌に塗布する植物油の脂肪酸組成も、皮膚の環境を考えるうえで注目したいポイントです。
ロリヴィエのドライオイルには、オリーブ油、ヒマワリ種子油、月見草油という、異なる脂肪酸組成を持つ植物油が組み合わされています。
オレイン酸、リノール酸、γ-リノレン酸などの脂肪酸を含む植物油の組み合わせは、皮膚表面の脂質環境や、そこに存在する皮膚常在菌との関係を考えるうえでも、興味深い点です。
植物油によるスキンケアを、単に肌へ油分を補うという観点だけでなく、「皮膚常在菌を含めた皮膚表面の環境」という視点からも考えたいと思っています。