
洗顔石鹸 alley アレイ
お肌のハリとツヤ、エイジングケアという面で注目されているパルミトオレイン酸。
洗顔石鹸 alley アレイは、原料は、マカデミナッツ油、水、水酸化カリウムの3つだけのカリ石鹸。
パルミトオレイン酸豊富な石鹸です。コールドプロセス。チューブタイプ。
油脂化学の専門家が開発。

肌に注目の脂肪酸・・・パルミトオレイン酸
洗顔、スキンケアを考えるにあたって、脂肪酸組成が重要な意味を持ちます。
そんな中、注目の脂肪酸があります。
それが、パルミトオレイン酸(パルミトレイン酸)です。
お肌のハリとツヤ、エイジングケアという面での効果が注目されている脂肪酸です。
このパルミトオレイン酸がキー成分の洗顔石鹸をご紹介します。
油脂化学の専門家が開発
今回、「アレイ」という洗顔石鹸をご紹介したいと思っています。
パルミトオレイン酸が含まれる洗顔石鹸です。
この石鹸の開発者は、洛歩という会社の阿部社長。
油脂化学の専門家です。
化粧品開発者として、油脂化学の分野で、かなり深い知識と経験を持つ方です。
しかも、オーガニックスキンケアにこだわりを持ちます。
この開発者の方が創った製品であるということが、「アレイ」という製品を選んだ重要な理由のひとつです。
洗顔石鹸「アレイ」のポイント
まず、最初に「アレイ」という洗顔せっけんのポイントをまとめます。
● 原料は、マカデミナッツ油、水、水酸化カリウムの3つだけです。
● アレイは、カリ石鹸です。
● チューブタイプの石鹸で、手のひらで練って使う石鹸になります。
このポイントを見ただけでも、かなり特別な製品であることがわかります。
パルミトオレイン酸について
人の皮脂には「パルミトオレイン酸」と言う希少な脂肪酸が数%含まれています。
パルミトレイン酸(palmitoleic acid)は、オメガ7脂肪酸に分類される一価不飽和脂肪酸で、特に皮膚の健康との関係が注目されている脂質です。
複数の企業や研究機関が、このパルミトオレイン酸に注目・研究していて、いくつか興味深い論文を発表しています。
パルミトレイン酸は、皮脂の構成成分の一つであり、特に若年層の皮脂中には比較的多く含まれています。
肌の水分保持、柔軟性、バリア機能、自然なうるおいを支える重要な成分とされています。
しかし、加齢とともにパルミトレイン酸の分泌が減少するため、皮膚の乾燥やバリア機能低下、ひいては肌のハリやツヤが失われ、しわ・たるみなどの一因となると考えられています。
適量のパルミトオレイン酸は、良好な肌の維持に貢献する事が期待できると考えられています。
そのため、エイジングケア成分として注目されています。
このパルミトオレイン酸は、人の皮脂に5~9%、馬油に3~7%、マカデミアナッツオイルに0~23%含まれています。
他のオイルの中には滅多に含まれない、とても珍しい脂肪酸です。
アレイは、パルミトオレイン酸を20%以上含んだ油脂から作られています。
原料は、開発者である阿部社長が厳選したマカデミアンナッツオイルを使用しています。
Skin Pharmacol Physiol. 2008;21(2):106–110.
→ パルミトレイン酸を含むオイルの外用によるバリア改善効果を示唆。
J Lipid Res. 2010;51(5):1236–1248.
→ オメガ7脂肪酸としての代謝的役割と皮膚への影響。
パルミトオレイン酸石鹸の使用感について
パルミトオレイン酸は、オレイン酸と同じ一価不飽和脂肪酸。
使用感が良いとされるオリーブオイル石鹸は、オレイン酸が主成分です。
パルミトオレイン酸が主成分の石鹸も、オレイン酸が主成分の石鹸と同じような使用感の良さが特徴です。
自然な皮脂成分であるため、皮膚への親和性が高く、洗浄後の角質層の乾燥・剥離を防ぎます。
肌のつっぱり感が少なく、洗顔後にすぐ保湿しなくても違和感がない場合もあります。
年齢とともに減るパルミトレイン酸を外から補えるという考え方もできます。
エイジングケアを積極的にサポートします。
パルミトオレイン酸主成分の石鹸は、以下のような特徴があります。
●泡立ちは、控えめ〜中程度。ややきめ細かい泡。
●洗浄力は、マイルド。皮脂を過剰に落とさず、バリアを守る。
●使用感は、軽くてなめらか。しっとり感が残ります。
●オイルのようなうるおい被膜が形成されることがあります。
しかも、マカデミアナッツオイルは、パルミトオレイン酸以外にもオレイン酸を50%以上含むため、オレイン酸石鹸としての使用感の良さもあります。
カリ石鹸について
「カリ石けん」は最も肌に優しい石けん(洗浄剤)と考えられています。
旧日本薬局方において、肌、患部、皮膚疾患患部、手術前の手術部洗浄、医師及び看護師の手などの洗浄が唯一認められている石けんが「カリ石けん」です。
患部等の洗浄剤として医薬部外品にする事も可能です。
カリ石けんは、肌に優しい特徴を持ちますが、原料や作り方によっては固形石けんよりも粗雑な性能になることもあります。

パルミトオレイン酸+カリ石鹸
パルミトレイン酸自体が皮膚親和性が極めて高く、皮脂類似成分です。
カリ石鹸にすることで、さらにマイルドな洗浄力になり、敏感肌・乾燥肌により適します。
肌にストレスを与えず、やさしく洗える処方が可能です。
固形石鹸(ナトリウム石鹸)と違い、石鹸の残留感が少なく、肌にうるおいだけが残ります。
特にパルミトレイン酸の「軽さ」と「しっとり感」の両立が、カリ石鹸のテクスチャとマッチします。
「つっぱらないのに、ぬるぬるしない」使用感を実現します。
「植物油脂」+「カリウム」
そのどちらも植物由来。
自然からの恵みをそのまま石鹸にしたという考え方もできます。
もしそのまま自然界に流れても、環境を汚染しないし、栄養分になります。自然からの恵みをそのまま還すことになります。
コールドプロセスという製造方法について
石けんの製造方法として、加熱する方法と非加熱の方法の2種類があります。
加熱する方法は短時間で大量に、しかも安価で安定した品質維持に有利です。
そのかわり、加熱による油脂の酸化があります。
非加熱で作る方法は「コールドプロセス」と呼ばれます。
油脂とアルカリ(この場合は水酸化カリウム)を低温でじっくり鹸化させます。
加熱をしないため、油脂本来の栄養成分や未鹸化物(unsaponifiables)を残すことができます。
マイルドな使い心地とグリセリンの自然生成がおきます。
油脂本来の特長を守ったまま作れる半面、手間と時間とコストと技術が必要になります。
パルミトレイン酸 × カリ石鹸 × コールドプロセス
「パルミトレイン酸主体のカリ石鹸」に加えて「コールドプロセス製法」で作られた石鹸。
これはまさに――機能性・肌なじみ・処方設計すべてにおいて極めて優れた石鹸になる可能性があります。
この「三位一体」が実現するポイントは以下の通りです。
コールドプロセスでは熱変性による成分破壊がないですから、油の成分が壊れにくい。
パルミトレイン酸の持つエイジングケア機能性、柔軟・保湿作用→ これらがダイレクトに肌へ届きます。
「洗うたびにスキンケア」になるような贅沢な石鹸が実現します。
コールドプロセスは副産物である天然のグリセリンが残ります。
グリセリン+パルミトレイン酸のコンビで潤いヴェールのような肌感。
「しっとりしているのに重くない」仕上がりが叶います。
肌への刺激が最小限
アレイはコールドプロセスでしっかり熟成させ、アルカリが完全になくなっている事を確認しています。
カリ石けんの「肌に優しい石けん」という特長を最大限に活かしています。
「やさしさ × 美容機能 × 洗浄」の三拍子揃った処方
カリ石鹸の市場は大量生産が多い中、「手作業で作られたコールドプロセス石鹸」は極めて珍しいです。
カリ石けんは反応性が低いので「コールドプロセス」で作っている例はほとんどありません。
しかも、パルミトレイン酸はレアなオイル由来。
アレイは、マカデミアナッツオイルをコールドプロセスでカリ石けんにする事で、 パルミトオレイン酸などの脂肪酸の特長を最大限活かしていると考えられます。
せっけんの使い方について
使い方ですが、手のひらで石けんを溶かして使う特別な方法です。
肌には凹凸があるので、石けん水を塗るようにしてキメの奥まで洗うのが最も綺麗になる方法です。
この方法の欠点は、洗浄剤(石けんなど)の性能がダイレクトである事です。
肌を刺激しない洗浄剤であることが重要です。

泡立ちについて
阿部社長は、泡立ちと洗浄性には相関性が無いと考えています。
alleyは肌への刺激がとても少ないと考えていますので、泡立ちがほとんどない洗浄方法で良いと考えています。

せっけん成分の残留につして
石けん(洗浄剤)などは、どうしても使用後、成分が微量 残ってしまうものです。
肌につけた洗浄剤を全て洗い流すのは結構手間が掛かります。
例として、香り成分はすすいだ後も残ります。
残るのであれば、刺激したり乾燥の原因になるのではなく、 肌の修復や保湿に寄与する成分の方が安全・安心です。
肌洗浄の理想は、肌を傷めずに酸化した皮脂を全て取り除き、 きれいで肌に好影響な脂肪酸(皮脂成分の一部)で薄い皮脂膜を形成する事です。
低刺激・サッパリ感・しっとり感のベストバランス
アレイは肌への低刺激と、洗い上がりのサッパリ感、その後のシットリ感のベストバランスを追求しています。
原料はマカデミアナッツオイル100%。
アレルギーの原因となるたんぱく質やミネラル成分を取り除いています。
そしてオーガニックである事を重要視しました。
無香料です。
alley アレイ の使い方
少しユニークな使用方法です
▼アレイを豆粒程度の大きさ、手のひらにだします。
▼この程度の量です。
朝晩2回の使用で約1ヶ月分(40g)となります。
※朝などのお化粧をしていない時は少し少な目に、
帰宅後などのお化粧を洗う時は少し多めに使って下さい。
▼少し水を混ぜ、指を使ってアレイを水で溶かします。
▼しばらくするとこのように水で溶けます。
▼さらに水を多少多めに(石鹸量の数倍程度)加え、
もう少し水で溶かします。
▼両手でよく馴染ませて、顔に塗布します。
顔に美容液を塗るように塗布します。
物理的な摩擦で汚れを落とすのではないので、
ゴシゴシ擦らなくても大丈夫です。
