●発酵性食物繊維(プレバイオティクス)
腸内細菌の栄養になる食物繊維
こだわり商品研究所が商品を選ぶにあたって「3つの栄養」というテーマがあります。
その1番目が、「腸内環境を整える」です。
「腸内環境を整える」食品の基本が「発酵性食物繊維」です。
これが「腸活の基本であり本丸」です。
穀物繊維とも呼ばれるβ-グルカン、アラビノキシランなど。菊芋などの野菜に含まれるイヌリンなど。海藻に含まれるポルフィラン、アルギン酸など。フルーツなどに含まれるペクチンなど。
自分の腸内で定着している腸内環境の栄養になる発酵性食物繊維を含む食品をラインアップしています。
それぞれの「イチオシ商品」です。
腸内で発酵する食物繊維
◆食物繊維について知ってほしいこと
食物繊維とは
食物繊維とは、「食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない成分」のことです。
水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。
発酵とは
食物繊維の働きの中でも、近年特に注目されているのが、腸内細菌のエサになって短鎖脂肪酸を産生する働きです。これを「発酵(体内発酵)」と表現します。
発酵性食物繊維とは
●水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサになりやすく発酵しやすい。
●不溶性食物繊維は、腸内細菌のエサになりにくく発酵しにくい。
今までは、このような考え方でしたが、アラビノキシランのようにヘミセルロース(不溶性食物繊維)でも発酵する食物繊維がわかってきたそうです。
だから水溶性、不溶性という考え方とは別の分類として、「発酵性食物繊維」という考え方をする必要があると考えられるようになってきました。
食物繊維の「発酵(体内発酵)」の部分に焦点を当てた表現です。
発酵性食物繊維には
発酵性食物繊維には、このようなものがあります。
それぞれ発酵度の高さ、発酵する場所、発酵する速度、などが違います。
●βグルカン・・・大麦など穀類
●アラビノキシラン・・・穀類
●ペクチン・・・熟した果物
●アルギン酸・・・昆布やワカメなど海藻類
●イヌリン・・・キクイモ、チコリ
●ポリデキストロース、難消化性デキストリン、グルコマンナン、グアーガムなど
不足している食物繊維
食物繊維摂取の理想値は、24g/日以上。
現在の日本人の摂取量の中央値は、
男性(50~64歳)・・・14.00g
男性(30~49歳)・・・12.16g
女性(50~64歳)・・・13.87g
女性(30~49歳)・・・11.57g
いかに食物繊維の摂取量が足りていないかがわかります。
腸内細菌は、発酵性食物繊維を食べて短鎖脂肪酸を産み出す。
腸内細菌の数は、1000種類、100兆個です。
この膨大な数の腸内細菌は、発酵性食物繊維などの栄養を食べて、代謝物を出します。
この代謝物を短鎖脂肪酸(SCFA)と言います。
酪酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、乳酸などです。
短鎖脂肪酸は、スーパー物質
この短鎖脂肪酸が、身体にとってあらゆる「働き」をします。
具体的に、免疫改善、抗炎症、糖代謝改善、抗肥満など、あらゆる面での影響があるようです。
「スーパー物質」と呼ばれています。
人間の体は、腸内細菌と共同して身体の恒常性を保っているのです。
腸活の基本
近年、一般的な言葉となっている「腸活」。
「腸活」の基本が、腸内細菌を元気にして、腸内環境のバランスを整えることです。
腸内細菌は、食事によって出現する菌が違ってきます。
腸内細菌叢は、食べ物によって変わるのです。
発酵性食物繊維を食べることは、「腸活の基本であり本丸」です。
こだわり商品研究所コンテンツエリアで、食物繊維に関しての情報をまとめています。
動画で解説いたします。
「大麦麺」を紹介する理由と言う動画を撮ってみました。