イヌリン
イヌリンは、菊芋、チコリ、ゴボウなどに含まれる胃や小腸では殆ど分解されない難消化性・水溶性・発酵性の食物繊維。血糖値を上げる原因のブドウ糖に変化しない。腸内細菌の栄養となる。発酵性は高く、発酵速度は早いため大腸の前半部分で発酵するとされる。粉状の商品のため、スープや料理に溶かしやすいため、食べやすい。
● イヌリンとは
菊芋やゴボウなどの根や茎にある植物性貯蔵多糖で、主に末端グルコース(ブドウ糖)を持つ30数個のフルクトース(果糖)が結合した直鎖状の構造をしている。末端のブドウ糖は吸収されるものの、それ以外の糖分はヒトの消化酵素では殆ど分解されない。
● 難消化性・水溶性の食物繊維
イヌリンは、天然のインスリンとも呼ばれる。胃や小腸では殆ど分解されない難消化性・水溶性の食物繊維。胃腸の中に長時間とどまり、血糖値を上げる原因のブドウ糖に変化しない。
● イヌリンの働き
イヌラーゼがイヌリンを分解し、腸内でフルクトオリゴ糖になり、このオリゴ糖が大腸到着後に善玉菌であるビフィズス菌などの栄養素として利用(腸内バクテリア活動増進による二酸化炭素やメタン変換等)される働きがある。
● イヌリンの詳しい説明