マルセイユ石鹸の洗い心地が良い、4つの科学的な理由
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「木箱」と「紙箱」があります。箱の違いで、中身はどちらも同じです。ワイヤーもついています。
目次
マルセイユ石鹸の洗い心地が良い、4つの科学的な理由
1,分子構造による「穏やかな洗浄力」
2,低いCMCによる「肌への低刺激性」
3,天然の保湿成分による「潤い効果」
4,洗い流されない「潤いのヴェール」
5,まとめ
マルセイユ石鹸の洗い心地が良い、4つの科学的な理由
300年以上の歴史を持つマルセイユ石鹸。その洗い上がりの心地よさと肌への優しさが、今なお世界中の人々から愛され続けるのには、単なる伝統という言葉だけでは説明できない、しっかりとした科学的な理由が存在します。
その秘密の多くは、主原料であるオリーブオイルの化学的な特性に隠されています。
ここでは、マルセイユ石鹸の優れた品質を支える4つの科学的な柱、「穏やかな洗浄力」「肌への低刺激性」「天然の潤い効果」、そして「洗い流されない保護膜」について詳しく解説します。
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分子構造による「穏やかな洗浄力」
石鹸が汚れを落とすのは、石鹸の分子が集まって「ミセル」という球状の集合体を作り、皮脂や油汚れを包み込んで洗い流すためです。
この洗浄力の強さは、原料となるオイルの脂肪酸の「分子の形」に大きく左右されます。
洗浄力の強い石鹸によく使われるココナッツオイルなどは、「ラウリン酸」という“まっすぐな分子”を多く含みます。
まっすぐな分子は互いに密集しやすく、非常に強固なミセルを形成します。
これは汚れを強力に落とす一方で、肌に必要な皮脂まで根こそぎ奪ってしまい、つっぱり感の原因となることがあります。
対して、オリーブオイルの主成分である「オレイン酸」の分子は、炭素の鎖の途中に二重結合を持つため、「く」の字に折れ曲がった特殊な形をしています。
この折れ曲がった分子は、まっすぐな分子のように密集することができません。
そのため、オレイン酸が作るミセルは、分子同士の間に隙間が多い“ゆるやかな”構造になります。
この「ゆるやかなミセル」は、肌表面の余分な汚れや酸化した皮脂はきちんと落としますが、肌の潤いを守るために必要な皮脂までは奪いすぎません。
この絶妙な分子構造こそが、マルセイユ石鹸の「汚れは落とすけれど、潤いは残す」という理想的な洗浄力を生み出す第一の理由なのです。
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低いCMCによる「肌への低刺激性」
肌への優しさを測る上で非常に重要な指標に、「臨界ミセル濃度(CMC)」があります。
これは、石鹸分子がミセルを形成し始め、洗浄力が本格的に発揮される“最低濃度”のことです。
実は、肌への刺激の主な原因は、洗浄力を発揮している「ミセル」そのものではなく、ミセルになる前の「バラバラな状態の石鹸分子(モノマー)」にあることが分かっています。
この小さなモノマーが肌の角質層に浸透し、刺激となる可能性があるのです。
ラウリン酸などの洗浄力が強い石鹸は、このCMC値が高い傾向にあります。
つまり、洗浄力を発揮するために、水中に多くのバラバラなモノマーが存在する必要があり、その分、肌への刺激のリスクも高まります。
一方で、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸から作られる石鹸は、CMC値が非常に低いという特性を持ちます。
これは、ごくわずかな濃度で、石鹸分子がすぐにミセルを形成し始めることを意味します。
結果として、水中に存在する刺激性のモノマーの量が常に低く保たれるため、肌への負担を最小限に抑えながら洗浄することができるのです。
これが、マルセイユ石鹸が敏感な肌にも優しいと言われる第二の科学的根拠です。
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天然の保湿成分による「潤い効果」
オリーブオイルの素晴らしさは、石鹸の主成分となる脂肪酸だけではありません。
石鹸を作る化学反応(けん化)の際に、アルカリと反応せずにそのままオイルの中に残る微量成分、「不けん化物」を豊富に含んでいる点も非常に重要です。
オリーブオイルに含まれる代表的な不けん化物には、人間の皮脂にも含まれる保湿成分「スクワレン」や、強力な抗酸化作用を持つ「ビタミンE(トコフェロール)」、ポリフェノールなどがあります。
これらの成分はけん化されずに、完成した石鹸の中にまるごと残ります。
そのため、マルセイユ石鹸で体を洗うという行為は、単に汚れを落とすだけでなく、同時にこれらの天然の保湿・美肌成分を肌に補給していることにもなるのです。
スクワレンが肌に潤いのヴェールを作り、ビタミンEが肌を健やかに保つ。
この天然由来の美容成分がもたらす潤い効果が、洗い上がりの肌をしっとりと滑らかに保つ第三の理由です。
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洗い流されない「潤いのヴェール」
石鹸の役割は汚れを落とすことですが、実はその一部は肌に残り、洗い上がりの感触を決定づける重要な役割を担っています。
水でしっかりとすすいだ後でも、ごく微量の石鹸成分(オレイン酸ナトリウム)が肌表面に吸着し、非常に薄い膜として残ります。
この残った石鹸分子は、油分である肌の皮脂となじむ部分を肌側に向け、整然と並びます。
この薄い膜が肌表面をなめらかに整え、水分の蒸発を穏やかに防ぐ「保護膜」として機能するのです。
さらに、先述したスクワレンなどの「不けん化物」も、この洗浄プロセス中に肌に移り、洗い流されずに残ります。
つまり、洗い上がりのしっとり感は、①残った石鹸分子が作る保護膜と、②肌に残った天然の保湿成分、この二つの相乗効果によって生まれているのです。
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まとめ
マルセイユ石鹸の心地よい使用感は、これら4つの要因が複合的に作用することで生まれます。
オレイン酸の分子構造が生み出す穏やかな洗浄力、低いCMCが実現する肌への低刺激性、オイル由来の微量成分がもたらす天然の潤い効果、そして洗浄後も肌に残る潤いのヴェール。
これらの科学的根拠が、世代を超えて愛される確かな品質を支えているのです。
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